東京都の青少年健全育成条例改正案について云々

こんな時間に書くんだからまともにまとまらないかもしれないけど、ここ1週間くらい思っていたことを放出します。
結論として個人的には反対なんです。「青少年に性的な意味も含めて悪影響が出るコンテンツは排除したい」と言う思想は危険で、それはべつに憲法で保障されている表現の自由とか、そんな崇高な意味じゃなく、純粋に後世のためにやってはいけないと思う。
分かりやすい例を挙げると、江戸時代に浮世絵が大衆文化としてあったわけだけど、あれなんか現代のマンガと大して変わらなくて、当時は娯楽として、風俗として存在していた文化だよね。つまり今回の改正案にガチで引っかかるコンテンツだと思う。だけどあれはお偉いさんが口を揃えて「芸術です」と答えるのが目に見えてる。すでにこの時点で意味が分からなくて、端的に言えば「海外で評価が高くなっているから、あれは芸術なんだ」と言う価値観しか持っていない。外圧としてしか認識できなくて、それまで浮世絵が芸術作品とは思いもしなかった経緯がこれまでにある。
そんな連中(世間と置き換えるべきか悩むが、限りなくイコールに近いと考えていいと思う)が「青少年に悪影響がある(ありそう)な物は排除すべし」と考えるのはある意味自然なんだけど、それは今だけに限った話で、数十年後、または世紀を跨ぐことになるかもしれないけど、それは芸術になりうる”かも”しれないし、文化として認識されると自分は思っている。
もちろん今回の改正案で全てのコンテンツが死滅するわけではないだろうけど、でも1度こーゆーのが罷り通ってしまうとエスカレートして行くので、結果的に死滅する。あまりにも短絡的な思考で事を進めようとしている姿勢が危険だなぁ、と感じている始末です。
簡単にだけど、これが思ってることです。