ホワイトカラーエグゼンプションは悪か
最近は落ち着いてきたけど、一時期はこの話題が取沙汰されていたこの話を少ししてみる。
一応ホワイトカラーエグゼンプションとは何か。
ホワイトカラーエグゼンプション - Wikipedia
厚生労働省が調整する点もあるが、基本的には経団連が提言した内容で話す。
上記の内容からすると、裁量労働制の適用対象が拡大した感じだが、個人的な経験からすると、これがなぜ問題なのかがいまいち分からない。
自分は Web 業界にしか籍を置いたことがないので、それ以外の業種でこれがどう言う意味を持つかは分からないが、少なくとも今までいた会社で残業代が支払われたためしがない。それどころかボーナスさえもない。それでずいぶんと嫁に言われたが。
以前いた会社で、上場する関係上、残業代が支払われていないのがさすがに問題だったらしく、クリエイタ業(いわゆるプログラマやデザイナ)のほとんどが裁量労働制へと雇用契約を変更した。
ちなみに雇用契約を変更するに当たり、会社から過去の残業代はチャラにすると言う誓約書にサインを書かされた。ゴネたところでもらえるとは思ってなかったので、あっさりサインしたが。
で、これに対する社内(とくにクリエイタ業)の反応は概ね良好だった。結局のところ、これによって何が変わったかと言うと、勤務時間の制限がなくなっただけである。
最初のお題目は生産性と売り上げアップだったが、結局各個人の仕事の量は変わらないので何時に出社しようが仕事が終わるまでやるだけ。
あと遅刻で無闇やたらと有給が減っていったのがパッタリと無くなったのもある。結局その会社を辞めるまでに消化しきれなかったが。
で、結局こんな制度を導入したところで生産性が上がるかと言ったら自分は「ノー」と答える。
ただこの制度の良いところは、頭の固い経営者が毎日出社時間が異なる社員を監督すると言う未体験ゾーンをさせると言うことだ。ただ単に残業代を支払わずに済むと思っていると痛いしっぺ返しを喰らうことは間違いない。