格ゲーオタが非オタの彼女に格ゲーを軽く紹介するための10本

元ネタ→アニオタが非オタの彼女にアニメ世界を軽く紹介するための10本

まあ、どのくらいの数の格ゲーオタがそういう彼女をゲットできるかは別にして、
「オタではまったくないんだが、しかし自分のオタ趣味を肯定的に黙認してくれて、その上で全く知らない格ゲーの世界とはなんなのか、ちょっとだけ好奇心持ってる」
ような、ヲタの都合のいい妄想の中に出てきそうな彼女に、格ゲーのことを紹介するためにやってみるべき10本を選んでみたいのだけれど。

(要は「脱オタクファッションガイド」の正反対版だな。彼女に格ゲーを布教するのではなく相互のコミュニケーションの入口として)

あくまで「入口」なので、コマンド的に過大な負担を伴う50コンボ、60コンボの格ゲーは避けたい。
できれば10コンボ、長くても30コンボにとどめたい。

あと、いくら格ゲー的に基礎といっても古びを感じすぎるものは避けたい。
石渡好きが『GGX』は外せないと言っても、それはちょっとさすがになあ、と思う。

そういう感じ。

彼女の設定は

ゲーム経験はいわゆる「ロールプレイング」的なものを除けば、アクションゲーム程度はやっている
STG は苦手だが、ニュータイプ能力に潜在的なものがある

という条件で。

まずは俺的に。出した順番は実質的には意味がない。

バーチャファイターセガ

まあ、いきなりここかよとも思うけれど、「バーチャ以前」を濃縮しきっていて、「バーチャ以後」を決定づけたという点では外せないんだよなあ。アキラ最強だし。

ただ、ここでオタトーク全開にしてしまうと、彼女との関係が崩れるかも。

このコマンド過多なゲームについて、どれだけさらりと、嫌味にならず濃すぎず、それでいて必要最小限のコマンドを彼女に伝えられるかということは、オタ側の「真のコミュニケーション能力」の試験としてはいいタスクだろうと思う。

X-MENカプコン

アレって典型的な「格ゲーオタが考える一般人に受け入れられそうな格ゲー(そうオタクが思い込んでいるだけ。実際は全然受け入れられない)」そのものという意見には半分賛成・半分反対なのだけれど、それを彼女にぶつけて確かめてみるには一番よさそうな素材なんじゃないのかな。

「格ゲーオタとしては“ゲーム”としていいと思うんだけど、率直に言ってどう?」って。

GGXXアークシステムワークス

ある種の格ゲーオタが持ってるコンボへの憧憬と、石渡監修のオタ的な考証へのこだわりを彼女に紹介するという意味ではいいなと思うのと、それに加えていかにも石渡大輔な
「狂気的なカッコよさ」を体現するソル
「狂気的に好みな女」を体現するミリア

の二人をはじめとして、オタ好きのするキャラを世界にちりばめているのが、紹介してみたい理由。

THE QUEEN OF HEART渡辺製作所

たぶんこれを見た彼女は「KOF だよね」と言ってくれるかもしれないが、そこが狙いといえば狙い。
この系譜の作品がその後派生作品を出したこと、これがエロゲオタでは大人気になったこと、カプコンなら携帯ゲームになって、それがオタクに受けてもおかしくはなさそうなのに、コンシューマでこういうのがつくられないこと、なんかを非オタ彼女と話してみたいかな、という妄想的願望。

餓狼伝説SNK

「やっぱり格ゲーはコンボゲーだよね」という話になったときに、そこで選ぶのは「スト2」でもいいのだけれど、そこでこっちを選んだのは、この作品のレイジングストーム好きだから。

渾身の限りで削りに削って1割、っていうダメージが、どうしても俺の心をつかんでしまうのは、その「削る」ということへの諦めきれなさがいかにもオタ的だなあと思えてしまうから。

ビリー・カーンの強さを俺自身は最強とは思わないし、もう削れないだろうとは思うけれど、一方でこれがダック・キングやギース・ハワードだったらきっちり3割ダメージにしてしまうだろうとも思う。

なのに、各所で非難を受けても10割コンボを出してしまう、というあたり、どうしても「自分のニュータイプ能力を形作ってきたものが捨てられないオタク」としては、たとえギース・ハワードがそういうキャラでなかったとしても、親近感を禁じ得ない。作品自体の高評価と合わせて、そんなことを彼女に話してみたい。

ヴァンパイアハンターカプコン

今の若年層でドノヴァン=バイン見たことのある人はそんなにいないと思うのだけれど、だから紹介してみたい。

X-MEN VS. STREET FIGHTERよりも前の段階で、空中コンボとかガードキャンセルとかはこのゲームで頂点に達していたとも言えて、こういうクオリティのゲームがゲーセンでこの時代に稼働していたたんだよ、というのは、別に俺自身がなんらそこに貢献してなくとも、なんとなく格ゲー好きとしては不思議に誇らしいし、いわゆるスト2しか格ゲーを知らない彼女にはやらせてあげたいなと思う。

The King of Fighters 97(SNK

八神庵の「目」あるいは「暴走」をオタとして教えたい、というお節介焼きから見せる、ということではなくて。

「裏キャラの覚醒」的な感覚がオタには共通してあるのかなということを感じていて、だからこそ KOF97 は暴走庵以外では勝てなかったとも思う。

「改悪化したキャラを操る」というオタの感覚が今日さらに強まっているとするなら、その「オタクの気分」の源は KOF97 にあったんじゃないか、という、そんな理屈はかけらも口にせずに、単純に楽しんでもらえるかどうかを見てみたい。

CAPCOM VS. SNKカプコン

これは地雷だよなあ。筐体が火を噴くか否か、そこのスリルを味わってみたいなあ。

こういうコラボレーション風味の格ゲーをこういうかたちでゲーム化して、それが非オタに受け入れられるか気持ち悪さを誘発するか、というのを見てみたい。

鉄拳(バンダイナムコゲームス

9本まではあっさり決まったんだけど10本目は空白でもいいかな、などと思いつつ、便宜的に鉄拳を選んだ。

バーチャから始まって鉄拳で終わるのもそれなりに収まりはいいだろうし、3D格ゲーの先駆けとなった作品でもあるし、紹介する価値はあるのだろうけど、もっと他にいい作品がありそうな気もする。

というわけで、俺のこういう意図にそって、もっといい10本目はこんなのどうよ、というのがあったら教えてください。

「駄目だこの格ゲーオタは。俺がちゃんとしたリストを作ってやる」というのは大歓迎。

こういう試みそのものに関する意見も聞けたら嬉しい。



余談

結構難しいぞこれ。。。
一応それなりに格ゲーやってたし、今でもやってるけどかなり古いところになるとほとんど手を付けてないのが正直な話で、やったことがあるにしてもほとんど覚えていない件。
特に餓狼伝説SFC でやってたくらいで、しかも小学校の頃だからほとんど覚えてない。まあ正確にはここで挙げられてるのは餓狼伝説 SPECIAL の話なんだけどね。初代もやったけど、やっぱ SPECIAL かなぁ、と。
あと CVS を地雷ゲーにしたのは単純に面白くなかったからです。あのシリーズ通して面白かったとは1回も思わなかった。
CVS より GGXX イスカにしておけば良かったかなぁ、とも思わなくもない。まあどっちもどっちってことでw
QOH を入れられたのは満足。同人で格ゲーと言ったら金字塔の QOH なわけで、これがベースでメルブラや Eternal Fight が出てきたわけだし。

個人的にリストに入れたかった格ゲー一覧